アメリカではどうなの!?160メンズファッションの最新情報
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みなさんこんにちは!calm160ディレクターのminoriです。
1月にアメリカ・ロサンゼルスで開催された「Asian American Expo」というイベントにcalm160として出展してまいりました。現在calm160は国内での販売のみですが、ありがたいことに一部海外のお客様からも「販売しないの?」とお問い合わせをいただくことが増えてきております。そこで、日本以外の国での160メンズ事情はどうなのか、イベント出展とリサーチを兼ね、アメリカまで行ってきました。本日は、そこで私が実際に感じたアメリカでの160メンズ事情についてレポートいたします!
calm160がアメリカでのリサーチに踏み切った理由
アメリカのファッションのイメージといえば、「日本人サイズよりも大きめのものが多い」という印象でしょうか。実は私もそのように思っており、日本ですらメンズ服としてはかなり小さめに作られているcalm160のアイテムがアメリカで受け入れられるのか、最初は半信半疑でした。しかし、アメリカの特に西海岸側ではアジア系の移民の方々も多く住んでおり、国籍は私たち日本人をはじめ中国、韓国、ベトナム、タイなど、さまざまです。アジア系の方は欧米人に比べ小柄な体格。しかし、売っている服は人種的メジャーな欧米人に合わせたサイズのものが多く、なかなか着る服がないというお声を現地の方に以前から聞いておりました。そのため、もしかするとcalm160のアイテムがフィットするのかも?という期待も半分あり、アメリカでのリサーチに踏み切りました。
アメリカでの160メンズの実態
アメリカでは身長は「センチメートル」ではなく、「フィート」と「インチ」で表すそうです。なので「160メンズ」という言葉がなかなか伝わらず困りました。。(完全に私の下調べ不足です😞)
背に腹は変えられず、急いで「5ft3in」の張り紙を貼り付けました🤣
では160cmはどれくらいかというと、だいたい5フィート3インチ。イベント会場にはたくさんのアジア系アメリカ人がいましたが、私の肌感でだいたい20人に1人が160メンズくらいかなという印象でした。中国系の方はもちろん、メキシカンの方も小柄な方がいるんだなとわかったのは新たな発見でした。しかし、20人に1人という割合でいうと、やはりマイノリティであることは間違いありません。
また、身長的には160メンズではあるものの、日本人男性に比べ圧倒的にふくよかな体格の方が多く、calm160のアイテムは丈はちょうどいいけれど腕や方周りが入らない、ということも1度や2度ではなく…ということで、calm160のアイテムをそのままアメリカで販売するということは難しいことがわかりました。同じアジア系でも、おそらく食生活などが違うことで、骨格や肉付きなどが違うんだろうなと想像しています。
ショッピングモールでのリサーチ
アメリカで販売されている他のブランドのお洋服はどうなんだろう、ということで「Globe」というロサンゼルスの有名なショッピングモールにも行ってきました。中央に噴水広場があり、近くには「 The Original Farmers Market」もあり、訪れたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
メンズ服があり、日本にも進出しているバナナリパブリック、GAPなどのカジュアルブランドから、コムデギャルソン、 AMI Parisなどのデザイナーズブランドなど、さまざまなファッションブランドが一同に集まっていたので、いろいろなお店で調査したのですが、Sサイズでもおそらく日本のM〜Lサイズくらい。そもそもSサイズがないというブランドもあり、アメリカほどの他人種国家でも小さいサイズはほとんどない、ということに驚きました。一方、Lより大きめサイズは種類が結構あります。日本ではあまりみないXXXXL(4L)というサイズも普通にお店に置いてあるので、やはり日本とサイズ感がまったく違うのだなぁと実感させられました。
シャツやTシャツはなぜか袖口が捲られている。
結構なハイブランドも雑多な感じで置かれているのがアメリカっぽい。
ちなみに、現地の方に聞いて知ったのですが、女性向けのお洋服の場合は「Petite(ペティート)」というジャンルがあるそうです。日本でも百貨店などに行くと「小さめサイズ」のコーナーがあったりしますよね。それと同様で、例えば店員さんに「Petiteを探しています」というと小柄な人向けのサイズの洋服を案内してくれたり、「Petiteコーナー」があるショッピングモールもあるそうです。しかし、男性の場合は「Petite」とは言わないそうで、つくづくファッションの選択の多さは女性のほうが上なんだなぁと感じました。
アメリカでの160メンズの課題
グローブでの調査中に気づいたのですが、ボトムスはかなり長めに作られているんですね。現地の日本人の方に聞いたのですが、「パンツは裾上げするか、折って履くしかない」とのこと。
しかし、日本のようにお直しをしてくれるようなお店がたくさんあるわけではなく、裾上げするにも料金がかなり高いとのこと。なので実質裾を折って履くしか選択肢がないとのことでした。もしくは、カジュアルなアイテムは子ども服を選ぶ場合もあるとのこと。しかし、「子どもっぽくみられたくない」という思いから子ども服を選ぶことは少なからず抵抗があり、そもそもビジネス時に着る服などはさすがにそれでは…ということで、かなり困っているとおっしゃっていました。スーツはオーダーすればいいけれど、高いし、毎日そこまで良いものを着る必要はなく、「その間の服がない」というのは日本の160メンズと似た課題があるのだなぁ、と思いました。
ベルトもなぜか長いものが多い。
写真では伝わりづらいですが、ボトムスは総じて裾丈が長い・・・
最後に
今回のアメリカでのリサーチから、お洋服の販売事情は日本と異なるものがあるものの、周りと比べて身長的にマイノリティであることでの課題感は、日本もアメリカでも共通するものがあるのだということがわかりました。これを機に、もっともっと「160メンズが主役の世界」を創る必要性を感じましたので、calm160のサービス開発および迅速で良質なカスタマーサポートに注力してまいります。
追伸
あまり観光する時間はなかったのですが、 The Original Farmers Marketは見て楽しく、Theアメリカ!という気分を味わえました。なかでもこの魚屋さん。魚の並び方が縦🤣日本では絶対ない見せ方だったので笑いました。